原爆による悲惨な記憶を伝えるパネル展=7月31日、福井県福井市の県国際交流会館

原爆による悲惨な記憶を伝えるパネル展=7月31日、福井県福井市の県国際交流会館

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「原爆被害風化させない」パネル展 福井県国際交流会館

福井新聞(2018年8月1日)

 原爆投下により多くの人が亡くなり苦しんだ悲惨な記憶を伝えるパネル展「ヒロシマ・ナガサキ 原爆と人間」が7月31日、福井県国際交流会館(福井市)で始まった。原爆のすさまじい威力やむごたらしい体験談の紹介を通じて、平和の大切さを来場者に訴えている。8月2日まで。

 核兵器廃絶を呼び掛ける団体「新日本婦人の会福井支部」が毎年企画。悲惨な記憶を後世に伝えようと、子どもたちが訪れやすい夏休みに合わせ開いている。同館1階通路にパネル30枚を展示している。

 黒焦げになって横たわる母子、死んだ弟を背負う子どもなど生々しい写真が並び、倒壊した家屋に挟まれて動けない母を残し火事から逃げた話などを添えている。来場者は足を止め、地獄のような体験談をじっと読み込んでいた。原爆の爆発時に地表は3千~5千度に達し、瓦を溶かし火災を引き起こしたすさまじい威力についても解説している。

 村井弘子支部長は「年1回の展示だが、毎年開くことで悲惨な記憶の風化を防ぎたい」と話していた。

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