福井城下の正月行事「馬威(うまおど)し」をイメージしたレース「馬威し水かけ祭り2018」が4日、福井市大手3丁目の佐佳枝廼社をゴールに開かれる。全長約350メートルのコースで、タイムを競ったり親子で楽しんだりする全3部門。水は昨年の10倍の20トンを用意しており、びしょぬれになりながら力走する参加者を募っている。無料。
福井商工会議所青年部が主催。福井フェニックスまつり(3~5日)に合わせて実施する。
馬威しは武士の馬術訓練を目的に、旧暦の1月14日に催されていた。庶民が鳴り物で大きな音を立てて馬を脅かすなどして、馬で駆ける武士の行く手を妨害したという。
レースはJR福井駅西口の中央大通りにある民踊・YOSAKOIイッチョライのメインステージ付近をスタート。バケツや水鉄砲、巨大放水車、消防ポンプで勢いよく水を掛けられたり、障害物として設置される12個のビニールプール(直径2メートル)を進んだりしながら境内を目指す。
レースは2回あり、1回目は午後4時、2回目は同5時に境内に集合する。中学生以上を対象に着順を競う「レース」、友人や同僚と楽しみながら走る「エンジョイ」、子どもに保護者が同伴する「親子」の3部門がある。1回目は全部門、2回目はエンジョイと親子を行い、2回とも各部門が同時にスタートする。レース部門の優勝者には「フェニックス人(びと)」の称号が贈られる。
同会議所青年部のホームページで事前に申し込める。当日は午後3時から、境内で飛び入り参加を受け付ける。バケツや水鉄砲は計約200個を用意しており、水を掛ける妨害役の参加も呼び掛けている。
水にぬれてもいい服装で参加する。問い合わせは同会議所青年部事務局=電話0776(33)8253。