出土した焼き物のパズルに挑戦する子どもたち=8月5日、福井県福井市の県立一乗谷朝倉氏遺跡資料館

出土した焼き物のパズルに挑戦する子どもたち=8月5日、福井県福井市の県立一乗谷朝倉氏遺跡資料館

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ホンモノの発掘出土品でパズル 朝倉氏遺跡「探究ラボ」

福井新聞(2018年8月7日)

 福井県福井市の一乗谷朝倉氏遺跡での発掘調査や出土品の研究・保存について知ってもらう企画「探究ラボ~ホンモノとのふれあい体験会~」が8月18日まで、同市の県立一乗谷朝倉氏遺跡資料館で開かれている。出土した焼き物を使ったパズルや、石でビーズを磨いて数珠を作る体験などができ、家族連れでにぎわっている。

 県は2021年度に県立一乗谷朝倉氏遺跡博物館(仮称)の開館を目指している。今回の企画は、博物館内に常設予定の体験コーナーの試行として実施している。

 「やきものパズルにチャレンジ」では実際に発掘された焼き物に触り、割れ目を継ぎ合わせる復元作業を体験できる。色合いや手触りもさまざまな破片を手に取り、子どもたちが熱中。紙粘土でつくったビーズを、当時のやり方同様に石で磨いて糸に通す「数珠をつくってみよう」を体験した春江西小5年の高橋優奈さんは「磨くときにビーズが割れそうで難しかった。色の並びを工夫して楽しかった」と話した。

 発掘出土品を分類する整理員の仕事を見学する「考古学のおしごと ライブデスク」もある。越前焼のすり鉢を、側面に刻まれた7~12本のすじの数ごとにより分ける様子を目の前で見て、来場者は細かな作業に驚いた様子だった。

 午前10時~正午と午後1~3時に実施。申し込み不要、参加無料。期間中、復原町並など周辺を回ると「一乗谷ジンジャーエール」がもらえるスタンプラリーも実施している(毎日先着50人)。問い合わせは同館=電話0776(41)2301。

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