軽井沢町教育委員会は11日〜9月30日の土日祝日、町内で日本人が建てた最初の別荘「八田(はった)別荘」を一般公開する。中には入れないが、窓を開けて内部は見られる。昨年4月、町文化財に指定された。避暑客らが多い時季に公開し「町の別荘文化を代表する歴史的建造物への理解を深めてほしい」としている。
八田別荘は、旧海軍大佐で福井県選出の衆院議員だった八田裕二郎(1849〜1930年)が1893(明治26)年に建てた。木造2階建て延べ135平方メートルで、和室や台所などがある。敷地にはコケが広がり、地蔵がある。八田は避暑客の自治組織、軽井沢避暑団(現軽井沢会)の財団設立時の理事を務めた。
町が2015年2月に取得して以降、町教委や、歴史的建造物の調査や保存を進める軽井沢ナショナルトラストによる見学会などがあったが、一定期間の公開は初めて。
見学無料。各日の午前10時〜午後3時。問い合わせは町教委生涯学習課(電話0267・45・8695)へ。