福井県大野市の春日神社で、夏の終わりを告げるとされるサルスベリの花が見頃を迎えている。フリルのようにふんわりと咲く濃紅色の花が高さ10メートル弱の大木を覆い、境内を色鮮やかに彩っている。
同神社は、境内に並んで立つケヤキとスギの根が結ばれ、1本の木のように立っている姿から、縁結びの地として知られている。参道を挟み、その反対側にたたずむのがサルスベリの木。ことしは7月末ごろから咲き始めた。
連日続いた猛烈な暑さも少し和らいだ7日。花々は心地よい風を浴び、ひらひらと舞った。同神社宮司の母藤本育子(やすこ)さん(75)は「暑かったせいか一気に咲いた。今までで一番きれいね」とにっこり。近くの住民も孫と立ち寄り、しばらく見とれていた。