白米千枚田で梶文秋輪島市長から説明を受ける皇太子さま=輪島市白米町

白米千枚田で梶文秋輪島市長から説明を受ける皇太子さま=輪島市白米町

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奥能登との「再会」満喫 皇太子さま 珠洲、輪島を視察

北國新聞(2018年8月9日)

 皇太子さまは8日、珠洲、輪島市内を視察され、43年前の高校時代に出会った奥能登の人々、風景との「再会」を満喫し、能登空港から帰京した。輪島市の国名勝「白米(しろよね)千枚田」ではデジタルカメラで自ら、日本海にせり出すように広がる棚田の風景を撮影した。来年5月の即位を控え、皇太子さまとしての石川県内視察は最後とみられる。
 能登空港で会見した谷本正憲知事によると、皇太子さまは随行する知事らに、高校時代に自身で撮影した千枚田の写真を見せ、当時を懐かしむようにほほ笑んでいたといい、千枚田にどのように水が引かれているかに関心を寄せた。
 千枚田では景勝保存会の田中喜義会長(77)と白米千枚田愛耕会(あいこうかい)の堂前助之新代表(74)に「頑張っているそうですね」「きれいに米作りをされていますね」などと声を掛けられた。
 谷本知事は「絶えず触れ合いに努めていただいた。能登の皆さんにとって、大きな励みになった」と振り返った。皇太子さまを見送る際には「今度は天皇陛下として石川県をご訪問いただければ、県民挙げてご歓迎申し上げます」と伝えたという。
 この日、皇太子さまは宿泊先の珠洲ビーチホテルを出発し、国の重要無形民俗文化財「能登の揚浜(あげはま)式製塩の技術」を継承する珠洲市清水町の角花(かくはな)家と奥能登塩田村、輪島市の白米千枚田、同市門前町深田の特別養護老人ホームゆきわりそうを順に巡った。
 皇太子さまは珠洲市内で開催中の第17回日本スカウトジャンボリーと地方視察のため、7日から石川県内を訪問していた。県入りは浩宮さまの時代を含め、12回目となった。
 県警によると、7、8日は2日間で計1万465人が、訪問先や沿道で皇太子さまを歓迎した。

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