長野県 白馬・安曇野

夏秋イチゴ、純米酒とブレンド あづみ農協、規格外を活用

信濃毎日新聞(2018年8月10日)

 あづみ農協(本所・安曇野市)が生産拡大に取り組む夏秋イチゴを使ったリキュール「苺酒(いちござけ)」=写真=が完成し、9日、安曇野市でお披露目された。6月下旬〜7月に出る規格外のイチゴをペースト状にし、安曇野産米で醸した大雪渓酒造(池田町)の純米酒とブレンド。11日から市内の「安曇野スイス村ハイジの里」などで販売する。

 市内の生産者細萱壮大(もりひろ)さん(45)が、小粒などの理由で規格外となる夏秋イチゴの活用を大雪渓酒造に相談したのが開発のきっかけ。同農協や市内の南安曇農業高校も協力し、約2年かけて商品化した。アルコール分は8度。酸味と甘みがあり、とろっとした口当たりという。500ミリリットル入りで600本製造。1本1500円(税抜き)。

 同農協などによると、規格外のイチゴは生産量の1割ほどで活用が課題。苺酒に使うものは農協が買い取り、生産者の収入増につなげる。細萱さんは「夏秋イチゴの魅力をお酒でもPRしていきたい」と話している。

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