昭和のレトロなグッズや玩具を展示している氷見昭和館(氷見市柳田)を運営する蔵田幹善(みきよし)館長(67)は、同館近くで新館の整備を進めている。昭和館、平成館(同市上田子)に続く第三の施設で、名前は「氷見○○(まるまる)館」。○○には来年5月に改まる新元号を入れる考えだ。蔵田館長は「三つの時代の雰囲気が感じられる氷見の名所にしたい」と意気込んでいる。
昭和館は2011年にオープン。近年は収蔵品が増え、昭和期の理髪店や食堂を再現した空間も造ったことから、展示スペースが手狭となっていた。14年に開設した姉妹館の氷見平成館も品物があふれる状態になってきたため、新館を設けることにした。
昭和館の道を挟んで斜め向かい側で空き家となった民家兼事務所を借り受け、1日から整備に着手した。壁面に電化製品や殺虫剤などの懐かしいホーロー看板を取り付け、別館の雰囲気を演出した。
今後、貸し出しも行っている昭和の駄菓子屋やお茶の間の再現セットを実際に展示するほか、修復を終えた古いジュークボックスや平成館の収蔵品を運び込む。
将来的には収蔵品を昭和と平成、新元号の時代別にそれぞれの館で展示することを目指す。「氷見○○館」では、主に事務所側を新時代の展示スペースとする構想だという。
蔵田館長は「やりたいことはまだまだたくさんある。アイデアを形にしていきたい」と話している。