スーパー銭湯の極楽湯福井店(福井県福井市)は8月10日、「福千歳」醸造元の田嶋酒造(同)が提供する地酒を使用した「酒風呂」のサービスを始めた。16日までの限定企画。酒風呂は美肌効果などがあり、女性に大人気。「お盆の帰省客らに楽しんでほしい」と来場を呼び掛けている。
男女一つずつの露天風呂に一日5回(各900ミリリットル)投入する。提供する酒は、サクラの花から分離した天然酵母と良質の地下水で仕込み、華やかな香りと上品で切れのあるうまみが特長。美肌や保湿、冷え性改善の効果があるという。田嶋酒造は酒を使ったせっけんや化粧品などのコスメ商品も展開しており、極楽湯の企画に協力することにした。
サービスを始めた10日朝、地酒を湯船に注ぐ場面に立ち会った杜氏(とうじ)の田嶋雄二郎さん(29)は「酒風呂に入る機会はめったにない。肌への効果感じてもらえれば」と話し、ほんのりと漂う酒の香りに笑みを浮かべていた。
極楽湯福井店は、大手メーカー商品での酒風呂は数年前から企画しているが、福井の地酒を使った試みは初めて。お盆期間中は一日1800人超の来場者を見込んでおり、松尾一輝店長は「郷土の酒風呂は親しみを持ってもらえると思う。のんびりとお盆を楽しんでほしい」と話していた。