福井県福井市東安居(ひがしあご)地区の下市山(標高260メートル)中腹に群生するキツネノカミソリの花が、見ごろを迎えている。木漏れ日できらめく花弁のオレンジと、木々の緑のコントラストが、訪れた人の目を楽しませている。
ハイキングコース近くの山あいで、同市の佐々木徹さん(74)が撮影した。「色合いがとても良い花で、昨年より多く咲いていた。訪れた際は、下草を踏み荒らさないなどマナーを守って見てもらいたい」と話している。
市自然史博物館などによると、キツネノカミソリはヒガンバナ科の多年草で県内全域に分布している。細長い葉がカミソリに似ていることが名前の由来。夏に葉が枯れた後、花を咲かせるという。