展示会の見どころなどを紹介する河野泰久学芸員(奥右)と西村直樹学芸員(同左)=8月17日夜、福井県立美術館喫茶室ニホ

展示会の見どころなどを紹介する河野泰久学芸員(奥右)と西村直樹学芸員(同左)=8月17日夜、福井県立美術館喫茶室ニホ

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ピカソと広重、各学芸員が魅力語る 2企画展コラボトーク

福井新聞(2018年8月19日)

 福井県立美術館(福井市)で開催中の「ピカソ フランス国立図書館版画コレクション」と福井市美術館の「平木コレクション 歌川広重の世界-保永堂版東海道五十三次と江戸の四季」の担当学芸員によるコラボトーク会が8月17日夜、県立美術館喫茶室ニホで開かれた。

 県立美術館から西村直樹主任学芸員、福井市美術館から河野泰久学芸員が参加した。作品の特徴や展示の裏話などが披露され、集まった愛好家と芸術談議に花を咲かせた。

 西村学芸員はピカソについて「相手の女性が代わると発想が変わる」と話し、「マリー=テレーズの顔」や「女の横顔」など、女性を描いた作品の魅力を紹介。さらに、アンリ・マティスをライバル視していたことや、生涯に2千枚の版画原版を残したことに触れた。

 歌川広重について河野学芸員は、ライバルは葛飾北斎と分析。「北斎の方がデッサン力があるが、広重はその場の空気感を描くのが得意」と評価した。浮世絵作家が大量の作品を残した理由を「たくさん描かないと生活できないから」と話した。

 展示の苦労話として、光や温度、湿度の調整が重要だと紹介。特に光は重要とし「すごくシビアに調整した」(西村学芸員)「1点ずつ調整するからすごく時間がかかる」(河野学芸員)と披露していた。

 ピカソ展は8月26日まで、広重展は9月2日まで開かれている。

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