明神橋の上空を彩る打ち上げ花火=18日午後7時23分、高森町

明神橋の上空を彩る打ち上げ花火=18日午後7時23分、高森町

長野県 伊那路 祭り・催し

高森の天竜川で「市田灯籠流し」

信濃毎日新聞(2018年8月19日)

 下伊那郡高森町で18日、「市田灯籠流し」(高森町観光協会主催)があった。天竜川を流れる灯籠の上に花火が打ち上がる夏の恒例行事。多くの観客が詰め掛け、幻想的な夏の夜を楽しんだ。

 水難事故の犠牲者を弔うために始まったとされ、95回目。午後6時半ごろ、地元の出砂原(ださら)地区の住民が計250基の灯籠に火を付け、一つずつ川面に浮かべ始めた。ゆらゆらと揺れながら流れ行く灯籠と色鮮やかな花火が織りなす光景に、観客たちは歓声を上げながら見入っていた。

 灯籠には、家内安全や被災地復興などの祈りが書かれている。出砂原地区に住む小林芳美さんは、7月の西日本豪雨で被害を受けた広島県三原市出身で、「断水など被害を受けた知り合いも多い。被災地への思いも載せて、灯籠を流したい」と話していた。

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