福井県敦賀市で9月4日に行われる敦賀まつりの山車巡行の舞台裏を知る「バックヤードツアー」が8月19日、敦賀市みなとつるが山車会館で開かれた。親子ら8人が参加し、普段は間近で見ることができない山車の飾り付け作業や装飾品などを見て回った。
敦賀まつりを前に、巡行する山車を深く知ってもらおうと同会館が昨年に続き開いた。
参加者は、骨組み状態の敦賀城主大谷吉継などの山車の武者人形に、つるがの山車保存会のメンバーらが着物を飾り付ける様子を見学した。
その後、同保存会の堂田英治会長と市立博物館の高早恵美館長補佐が山車の歴史や保存継承について講義。堂田会長は、織田信長が朝倉攻めの陣中に山車を見物した伝説が残っているとし「武者人形は人と同じ大きさで、甲冑(かっちゅう)も実物大のものを使っている」と紹介した。
山車に飾り付ける「幡竿(はたざお)」の日輪、月輪や胴幕、水引幕といった装飾品も間近で見学した。
参加した越前市の男性(68)は「山車会館は何度か来ているが、山車の歴史を初めて知り面白かった」と話していた。