基本的な駒(手前右)に比べて中央の山裾部分がえぐれた夜流し用の駒=富山市八尾町鏡町

基本的な駒(手前右)に比べて中央の山裾部分がえぐれた夜流し用の駒=富山市八尾町鏡町

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きょうからおわら風の盆前夜祭

北日本新聞(2018年8月20日)

 9月1~3日に富山市八尾町中心部で行われる「おわら風の盆」に向け、胡弓(こきゅう)を弾く橘賢美さん(65)と弟子たちが19日、同市八尾町鏡町の橘さん宅で、胴と弦の間に挟んで音色を決定付ける「駒」の形を調整した。屋外で行う夜流し用として音を確かめながら加工した。各町で仕上げの稽古や作業が続いており、20日から始まる前夜祭でおわらムードは一気に高まる。

 橘さんは3年前に県民謡越中八尾おわら保存会の駒作り講習会で講師を務めた。長年の経験を踏まえて幅約9センチ、高さ2~3センチ、厚さ約2ミリの竹材を基に弾き手自らが加工する方法を伝えた。

 夜流し用は中央の山裾部分がえぐれたようになっており、弦の響きが真下に伝わることで音が大きくなる。形や厚みのちょっとした違いで音色が変わるため橘さんは駒の奥深さを強調。「自分の理想の音を追求してほしい」と弟子に呼び掛け、各自の演奏を聞いた上で削り方を助言した。

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