能美市中町の海岸林沿いにある北陸自動車道の遮音壁に、同市根上中美術部による8作目の壁画が仕上がった。21日、現地で完成式が行われ、部員と海岸林保全ボランティアのメンバー、道路を管理する中日本高速道路の社員約40人が色鮮やかな壁画誕生を祝った。
壁画は縦約3・5メートル、横約12メートルで、市公式キャラクター「ひぽ能(の)ん」「ゆず美(み)ん」や根上松、九谷焼の招き猫など地元名物がカラフルに描かれている。部員30人が夏休みを利用し、2週間かけて制作した。
遮音壁を絵画で彩る活動は、松くい虫被害を受けた海岸林の復活に取り組むボランティア「いしかわ『能美の松原』サポートクラブ」が企画した。
式では同クラブの荒田正信会長が「壁画をきっかけに海岸林の保全や再生に目を向けてほしい」とあいさつした。壁画はこれまで中町に2枚、大浜町に5枚描かれている。