工房や町家が並ぶ八日町通りを散策する大勢の観光客。愛知からの来訪が目立ってきた=南砺市井波

工房や町家が並ぶ八日町通りを散策する大勢の観光客。愛知からの来訪が目立ってきた=南砺市井波

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愛知から観光客続々 井波の欄間、名古屋城設置が効果

北日本新聞(2018年8月24日)

 井波彫刻の欄間が設置された名古屋城本丸御殿の公開を機に、愛知県から南砺市井波地域を訪れる観光客が目立つようになった。観光施設関係者らは、話題性が豊富な名古屋城本丸御殿を発信源としたアピール効果を実感し、井波彫刻への関心拡大を期待している。

 江戸初期の姿に復元された名古屋城本丸御殿の彫刻欄間7枚は、南砺市の井波彫刻協同組合メンバーが作った。サイズは最大で幅324センチ、高さ140センチ、厚さ27センチ。鶴や松、竹、梅などが彫られ、京都の職人の手で極彩色に彩られている。本丸御殿の中で最も格式が高い「上洛(じょうらく)殿」に設置され、豪華な風情を漂わせる。6月から一般向けに公開された。

 同市井波地域に愛知県からの観光客が目立つようになったのは7月以降。瑞泉寺近くにある国登録有形文化財の町家を活用した観光拠点「やえもんや」では7月、少なくとも40人余りに上り、8月に入っても3~6人グループの来訪が相次いでいる。以前は別の目的地の途中に立ち寄るケースが多かったが、7月以降は井波を目的地としている人が目立つという。

 この施設を運営する「やえもんやプロジェクト」代表、春田孝さん(79)によると、愛知から訪れた人のほとんどが「名古屋城本丸御殿の欄間を見て、ここに来た」と話していた。瑞泉寺の彫刻や、工房が並ぶ町並みに感動していたという。

 春田さんは「リピーターになってくれる可能性が高い人たち。次回は知り合いを連れて来るかもしれない」と、口コミなどによる一層の集客効果を期待する。

 井波彫刻総合会館(同市北川)にも、本丸御殿の欄間に関して、メールでの問い合わせや感想が寄せられ、関心の高さがうかがえる。

 井波彫刻協同組合の藤崎秀平理事長(59)は「大変ありがたいこと。彫刻の技が今も息づき、いろんな作品があることを知ってほしい」と願っている。

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