長岡市内の飲食店などで提示すると、切りのいい割安価格でサービスを受けることができる冊子「ポッキリパスポート(ポキパス)」の利用が9月1日に始まる。参加141店舗で500円、千円といった値段で食事や買い物が楽しめる。長岡商工会議所が昨秋に続いて企画し、今回はゼロ円の無料サービスも登場する。ポキパスは市内で無料配布されている。
分かりやすく、買い求めやすい価格を設定することで気軽に各店の商品やサービスを知ってもらう狙い。前回は135店舗が参加し、3カ月で約1万1千件の利用があった。売り上げは約2200万円。利用者からは「(料亭など)興味はあっても行きにくかった店に入るきっかけができた」と好評だった。
今回は飲食店や美容室、クリーニング店などが独自のサービスに知恵を絞った。バーは1杯目のビールを100円(通常637円)に、菓子店は12種類の焼き菓子詰め合わせを2千円(通常2251円)に、金物店は冬に備えて灯油タンクの洗浄を5千円(通常6480円)にするなど、お得感を打ち出した。
ポキパス限定メニューを提供する飲食店もある。初心者向けメキシコ料理のコースは3千円(4千円相当)。オムライス、ハンバーグ、エビフライなどをセットにした「大人のお子様ランチ」は千円(1480円相当)だ。
新たに「0円ポッキリ」のサービスも設けた。ラーメン店は煮卵のトッピングを、駅弁店はデザートとお茶を無料で付ける。ファミリーレストランは1品以上の注文でドリンクバーを無料にする。
長岡商議所は「利用したことがない店に足を運び、いろいろな店を知ってほしい」と呼び掛けている。
ポキパスはA5判32ページ。4万部作成。利用は11月30日まで。アオーレ長岡やJR長岡駅内の観光案内所などで配布している。問い合わせは同商議所、0258(32)4500。