諏訪市郊外の霧ケ峰高原でススキが白い穂を付けている。標高約1500〜1900メートルの草原は秋の装いに変わりつつある。麓の市街地ではまだ暑い日が続くが、ススキが風に揺れる様子は目にも涼しげだ。
県霧ケ峰自然保護センターによると、穂を付け始めたのは盆前の10日ごろ。例年は盆すぎからで、職員は「今夏は霧ケ峰も暑い日が多かったので、成長が早まった可能性がある」。夕日に照らされて黄金色に輝く草原の眺めは、9月末まで楽しめるという。
蓼科山に登った後に立ち寄った松本市の主婦(53)は「涼しげで気持ちがいい。自然は秋を先取りしていますね」と話していた。