岡谷市立岡谷蚕糸博物館は、来館者の記念撮影用に顔を出す穴を開けたパネルを設置した。会員制交流サイト(SNS)に写真を投稿してもらい、博物館のPRにつなげる狙いだ。今月1日の開館4周年記念イベントで好評だったため、常設にした。
市内で盛んだった蚕糸業に関係する写真を貼り付けた。蚕が入って繭を作る格子状の「回転蔟(まぶし)」の写真を拡大したパネルは、穴からのぞく顔が格子の枠に並ぶ繭とほぼ同じ大きさ。「信州岡谷に来たよ!」との吹き出しも付けた。
糸取りをする大正時代の女性の写真を貼ったり、SNSの画面を模したりしたパネルもある。同館は「博物館にもっと親しんでほしい」としている。