水引で作ったカニやトンボのキーホルダーなどが入ったカプセル

水引で作ったカニやトンボのキーホルダーなどが入ったカプセル

長野県 伊那路 特産

水引飾り、どれが出るかな 飯田の商店、カプセル販売

信濃毎日新聞(2018年8月29日)

 飯田下伊那地域の伝統工芸「水引」を製造販売する創業140年余の田中宗吉商店(飯田市今宮町)が28日、カプセル玩具販売機で水引飾りの販売を始めた。飯田の水引を海外に発信しよう―と、花や動物などを模した3シリーズを用意。2020年東京五輪を見据え、成田や関西など国際空港での販売を目指す。

 水引を付けたのし袋などが並ぶ同社の店先に販売機を置き、梅や星、富士山などの飾りが入ったカプセルを1個300円で売っている。販売機からどれが出るかは分からない仕組み。トンボやカニ、カエルなどの動物シリーズは500円で準備中。9月からは東京・六本木の商業施設でも試験販売する。

 発案のきっかけは、4代目の田中康弘社長(62)が成田空港などのロビーにカプセル玩具販売機が大量に並んでいるのを見たこと。アニメのフィギュア(人形)や食品サンプルなどが売られ、外国人観光客の人気を集めていた。田中社長は「結納品など従来の水引製品の需要は右肩下がり。水引の新しい可能性を探ってみたい」としている。

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