長野市若穂保科の「サルスベリの丘」で、サルスベリの花が見頃を迎えている。28日は、枝先にあふれるように咲くピンクや白、紫色の花が雨にぬれて鮮やかさを増し、訪れた人たちは、傘の下から見上げるようにして楽しんでいた。
サルスベリの丘は、地元の植木職人入井一人さん(68)が、耕作放棄地となっていた葉タバコ畑の跡地に、約20年前にサルスベリの木を植え始め、現在約1・6ヘクタールに1700本ほどが育つ。入井さんは「木それぞれで成長や花の色合いが微妙に違う。個性を楽しんでほしい」と話す。
親戚2人と散策していた主婦の大矢道子さん(71)=長野市西和田=は5年ほど前から毎年訪れており「赤やピンクの色が山の青さと相まってとてもきれい。お友達をぜひ連れてきたい場所」と満足そう。今年は例年より1週間ほど早い8月初旬に咲き始め、9月中旬まで楽しめるという。