9月4日の巡行を待つ「御所辻子山車」=8月30日、福井県敦賀市みなとつるが山車会館

9月4日の巡行を待つ「御所辻子山車」=8月30日、福井県敦賀市みなとつるが山車会館

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敦賀まつり、山車6基彩る合戦風景 9月1日開幕

福井新聞(2018年8月31日)

 港町が華やかなムードに包まれる「敦賀まつり」は9月1日、福井県敦賀市の旧市街地で開幕する。4日間にわたり、カーニバル大行進や宵山巡行、民謡踊りの夕べ、神輿(みこし)渡御、御鳳輦(ごほうれん)巡幸、山車(やま)巡行などが繰り広げられる。屋台も列をなし、一帯は祭り一色に染まる。本番を控え、準備に奔走する担当者や担い手らに思いや見どころを聞いた。

 ■神輿渡御、御鳳輦巡幸

 神輿(みこし)渡御、御鳳輦(ごほうれん)巡幸は「ともに気比神宮の祭神を神輿にのせて市街地を練り歩き、人々が祈りをささげる行事」とNPO法人つるがみこしの会の竹中善一会長(58)。

 神輿渡御は、市街地の10区や幼稚園が大人神輿、子供神輿を計17基出す。担ぎ手は各区民や市内全域の中高生、事業所も含め約1320人。各神輿は気比神宮でおはらいを受ける。

 元町の「旧大島神輿」は明治後期の製作とされ、17基の中でも屈指の伝統を誇る。川崎町の神輿は全面の金箔と彫り物が際立つ「重さ1トン超」(竹中会長)の神輿だ。
 これら4基の大人神輿が気比神宮前に集結し、午後1時の出発時が見どころ。色とりどりの法被を着た男衆らが威勢良く駆け巡る。竹中会長は「『敦賀の元気は神輿から』と、皆で力を合わせて頑張り、一体感や元気を感じるのが良いところ」と力を込める。

 御鳳輦巡幸は同神宮のご神体の仲哀天皇を祭った神輿。菊花の紋章が入った錦旗を先頭に、犬神人(つるめそ)と呼ばれる甲冑(かっちゅう)武者、馬にまたがった神職ら約250人の行列が市内を練り歩く。

 ■山車巡行

 室町時代から続くとされる山車巡行は、敦賀まつりの呼び物だ。等身大の武者人形を載せた絢爛(けんらん)豪華な6基の山車は、織田信長の朝倉攻めの「刀根坂の合戦」から「大坂夏の陣」まで、各基で六つの合戦風景を表現。「戦国期の一大歴史絵巻を楽しんでほしい」と、つるがの山車保存会の堂田英治会長(69)は語る。

 一番山車は元町の「御所辻子(ごしょのずし)山車」。6基の中で唯一3層の楼閣を有し、巡行当日に区内にある恵比須神社のご神像をのせる。山車を彩る水引幕の題材は、中国の故事が多いという。

 山車の重さは最大3トンで、かじ取りと引き手で1基当たり70~150人。「エンヤサーエー、オイスクデ」という独特の掛け声で練り歩く。

 「気比神宮の大鳥居をバックに、神楽通りに6基並ぶときが勇壮で壮観」と堂田会長。今年は大鳥居の30年ぶりのお色直し後、初の巡行となり思いはひとしおだ。

 戦災で山車の多くが焼失した歴史を乗り越えてきただけに「巡行に参加する子どもたちには継承の大切さを感じてほしい」と願っている。

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