アイスを前に談笑する山崎さん(右)ら姫木平アイス工房のメンバー

アイスを前に談笑する山崎さん(右)ら姫木平アイス工房のメンバー

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ダッタンソバのアイス復活 長和の工房、要望受け製造再開へ

信濃毎日新聞(2018年9月5日)

 長和町大門の姫木平(ひめきだいら)にあるペンション3軒の経営者でつくる「姫木平アイス工房」が町内産のダッタンソバを使ったアイスクリームを復活させ近く販売を始める。2010年に開発し5年ほど販売したが、製造拠点が確保できなくなり休止。しかし、復活を求める声が寄せられ、製造再開を決めた。新たな拠点を構えファンの期待に応える。

 ソバの実を焙煎(ばいせん)して抽出したエキスをアイスに入れる。甘さの中に香ばしさが広がる味わいが特長だ。1個120グラムで260円。9月中には製造、販売を再開するという。来年は、ダッタンソバの他にも、町内産の食材を使った商品の販売を目指す。

 工房は10年、地域の名物を作ろうと町内のダッタンソバを使ったアイスを考案した。加工直販施設「緑の花そば館」で製造し、高速道路のサービスエリアや通販など町外でも販売。製造休止後も納品先から「またアイスが欲しい」との要望が多く寄せられた。町も地域の特産品づくりを応援しよう―と、県の地域発元気づくり支援金を財源に、製造機械を新たに購入。空き店舗を改装した。

 工房の代表、山崎絹江さん(75)は「多くの人にダッタンソバや姫木平のことを知ってもらい、地域の活性化につなげたい」と話している。

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