石川県産ナシの新品種「加賀しずく」を取り入れたスイーツを一斉販売するフェアが5日、県内の7店舗で始まった。県が知名度向上を目的に初めて企画し、タルトやパフェなど各店舗が考案した多彩なスイーツで幅広い層に魅力を伝える。
加賀しずくは県農林総合研究センターが16年かけて開発し、酸味が少なく、上品な甘さと滑らかな食感が特長となる。各店のスイーツは数量限定で、9日まで提供される。
金沢市東力町のメープルハウス本店は、加賀しずくを半玉分使った「ごろごろパイ」を並べた。直径12センチのパイ生地にスポンジとクリームを重ね、上部に生の加賀しずくを飾り付けた。1個2500円で、一日10個限定となる。
チーフパティシエの松本和哉さん(40)は、加賀しずくの甘さと食感を生かすため大きめにカットしたことを紹介し、「『シャキッ』とした食感が楽しめるパイに仕上がった。魅力を生かしたスイーツを今後も考えていきたい」と話した。