考案した福井県若狭町のご当地カクテルを振る舞う大妻女子大の学生たち=東京

考案した福井県若狭町のご当地カクテルを振る舞う大妻女子大の学生たち=東京

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女子大生が考案のご当地カクテル 福井県若狭町 10月以降提供

福井新聞(2018年9月6日)

 福井県の若狭町と交流のある大妻女子大(東京)の学生がこのほど、同町の景色や歴史をイメージしたご当地カクテルを考案した。同町の地酒をベースに、特産福井梅の加工品や葛湯(くずゆ)などを使用。カクテルは10月以降、都内の飲食店や県内の土産店で提供する予定だ。

 同大と同町は5年ほど前から交流があり、学生が同町の観光ツアーを提案したり、首都圏での福井梅PRイベントに参加したりしている。

 カクテル作りは、同大家政学部ライフデザイン学科の宮田安彦教授のゼミで実施。学生の多くが首都圏出身のため、全国の地方をテーマにしたカクテルを考案することで、地方の魅力に理解を深めようと行っている。若狭町のご当地カクテルの考案は2015年に続いて2回目。

 3年のゼミ生13人が考案した。6~8月の3カ月間、同町についてパンフレットなどで調べたり、町や第三セクター「エコファームみかた」が提供した材料で試作を繰り返したりして完成させた。

 カクテルは2種類あり、同町の純米酒「若狭自慢」をベースにオレンジジュースや梅酒などを混ぜた「ワカサ ベイ サンセット」は、レインボーラインから見た若狭湾に沈む夕日を表現。日本酒「熊川宿」と葛湯を合わせ、サバをしめるために使用していた塩をグラスの縁に塗った「熊梅(ゆうばい)」は、同町熊川宿の鯖街道の活気を表しているという。

 1日に都内で開かれた日本酒試飲イベントに学生がブースを設置。2種類のカクテル計80杯を提供し、約1時間半で完売した。学生たちは「過去に他のご当地カクテルも提供したことがあるけれど、これだけ好評なのは珍しい」と喜んでいた。また「カクテルが若狭町の知名度アップに役立てたらうれしい」などと話していたという。

 学生たちは10月7日に同町の熊川宿で開催される「熊川いっぷく時代村」に訪れ、来場者に提供する予定。

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