モリスの代表作「いちご泥棒」を紹介する清水さん

モリスの代表作「いちご泥棒」を紹介する清水さん

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刺しゅうや家具、モリスの世界観紹介 上田で8日から展覧会

信濃毎日新聞(2018年9月7日)

 上田市天神のサントミューゼで8日、手仕事による労働の喜びなどを目指した英国のデザイナー、ウィリアム・モリス(1834〜1896年)の展覧会「ウィリアム・モリス 英国の風景とともにめぐるデザインの奇跡」(主催・上田市など)が始まる。6日は内覧会が開かれ、関係者ら約30人が鑑賞した。上田市で「農民美術」を提唱した山本鼎(かなえ)(1882〜1946年)がモリスの影響を受けたことから農民美術の作品展も同時開催する。11月11日まで。

 工芸品の美しさを追い求めたモリスの作品を、年代や活動拠点ごとに6章に分けて約100点を展示。小鳥が野いちごをついばむ様子をデザインした代表作「いちご泥棒」のほか、刺しゅうや家具、壁紙、書籍のデザインもある。

 写真家の織作峰子さん(57)=東京=が英国で撮ったモリスの活動拠点の写真や動画も。学芸員の清水雄さん(32)は「緻密で色彩が美しい。モリスの世界観に入り込んでほしい」と話す。「農民美術」の作品展では「木っ端人形」や木の皿などが並んでいる。

 午前9時〜午後5時。火曜休館。一般千円、高校大学生600円、小中学生400円。問い合わせはサントミューゼ(電話0268・27・2300)へ。

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