諏訪市の諏訪湖畔でナナカマドの実が色づき始めた。赤みが増した実が風に揺れ、湖周のジョギングロードを行き交う人に秋の訪れを告げている。
市都市計画課によると、ヨットハーバーから湖畔公園の蒸気機関車「D51」周辺までの約1キロに60本ほど植わっている。4日に台風21号が県内に最接近した際に枝が折れたり、幹が裂けたりした4本を伐採。残りは強風を耐え抜いてたくさんの実を付け、オレンジ色から赤色に変わりつつある。
ジョギング中の同市豊田の男性(77)は「10月には真っ赤になってとてもきれいですよ」と言いながらナナカマドを見上げ、「今年の夏は暑かったが、やっと秋らしく涼しくなってきた」と話した。
近くの「かりん並木」でもマルメロの実が膨らみつつあり、10月に収穫期を迎える。