「クラゲタリウム」に向け準備を進める学芸員

「クラゲタリウム」に向け準備を進める学芸員

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ゆらゆらクラゲ投影 29日に富山市科学博物館

北日本新聞(2018年9月12日)

 プラネタリウムが水槽に!? 富山市科学博物館(同市西中野町1丁目)は29日午後5時から、クラゲの魅力や生態をプラネタリウムで紹介する「クラゲタリウム」を開く。50種類以上のクラゲを展示する鶴岡市立加茂水族館(山形県)の協力で、博物館の学芸員が全方位を撮影できる「アクションカメラ」で記録した動画を投影する。担当者は「普段は体験できない、クラゲに包まれる感覚を味わってほしい」と呼び掛ける。

 プラネタリウムで海中を表現しようと企画した。天文担当の竹中萌美学芸員らが5月に加茂水族館を訪れ、館内でクラゲを展示する水槽全てにカメラを沈めて撮影した。

 カメラのレンズにボウルを重ね、クラゲとの距離が近づき過ぎないようにしたり、ライトなどの機材を手作りしたりして、クラゲが水の中を漂う姿を美しく撮れるよう工夫したという。日本近海で一般的に見られるミズクラゲや、パラオに住む珍しい種類など特にきれいな映像を抜粋して届ける。

 当日は同水族館の奥泉和也館長が博物館に来館し、クラゲの生態について講演する。来場者からの質問も受け付けるという。竹中学芸員は「気軽に映像を楽しみながら専門家のユニークな話を聞ける面白い機会。ぜひ多くの人に見てもらいたい」と話す。

 定員229人で、予約不要。入館料は大人520円、高校生以下無料。問い合わせは同博物館、電話076(491)2123。

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