珠洲市蛸島町の高倉彦(たかくらひこ)神社の秋祭りは10、11日に営まれ、10日夜には伝統の華やかな祭り装束「どてら」などで着飾った担ぎ手が、金箔(きんぱく)細工が施された総漆塗りのキリコ14基を町に繰り出し、迫力の乱舞を見せた。蛸島小児童による太鼓演奏も披露された。
キリコは10日午後10時ごろ、蛸島交差点に集結した。直前までの雨もあがり、キリコが威勢の良い掛け声とともに舞い始めると、観客から歓声が沸き起こった。
蛸島町のキリコは高さ6メートルほどで、絢爛(けんらん)豪華で知られている。10日のキリコの巡行は雨のため夜のみとなった。11日深夜は同神社で県指定無形民俗文化財の早船狂言が演じられる。