ピアノを演奏する駅利用者=金沢駅西地下通路

ピアノを演奏する駅利用者=金沢駅西地下通路

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思い出ピアノ、いつでも演奏を 金沢駅西地下に設置

北國新聞(2018年9月13日)

 金沢駅西地下通路の広場に12日、誰でも自由に弾ける「まちかど思い出ピアノ」が設置され、職場、学校帰りの市民や観光客が演奏を楽しんだ。今年7月、片町きららにあったピアノが損壊されて8月に撤去されたが、今回設置のピアノに関して市は特に使用制限は設けず、カメラで監視した上で、24時間いつでも演奏できるように開放した。
 思い出ピアノは、昨年10月の金沢駅もてなしドーム地下広場と片町きらら広場に続く、3台目の設置となる。地下通路は24時間通行でき、ピアノの設置場所は監視カメラで24時間撮影されている。
 12日は、菊川町小で1991年から昨年7月まで使われ、金沢美大生のデザインによる装飾が施されたピアノが地下通路に運び込まれ、調律の後、一般開放された。
 午後7時ごろ、金沢港口のホテルに戻る途中だった杉田彰子さん(26)=東京=は足を止め、子どもの頃練習した「雨の日の噴水」の一部を弾いた。一緒にいてスマートフォンでその姿を撮影した伊東佑真さん(29)は「初日に居合わせてラッキー。旅行だから弾きやすいのかな」と話し、杉田さんは「こんな場所で弾いたのは初めて。面白い取り組みですね」と笑顔を見せた。

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