仁王門に貼られた千社札を、ぬれた布を使って剥がす仲見世通りの商店主ら

仁王門に貼られた千社札を、ぬれた布を使って剥がす仲見世通りの商店主ら

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「千社札」剥がし景観守る 善光寺仁王門、作業始める

信濃毎日新聞(2018年9月14日)

 善光寺(長野市)の仁王門で13日、同寺一山の住職や仲見世通りの商店主らが、参拝者の名前などが記された「千社札(せんじゃふだ)」を剥がす作業を始めた。同寺事務局によると、近年は剥がれにくいシール形式や接着剤で貼った木札が増加。今年で再建から100年を迎えた建物や景観を守るため、1週間ほどかけて全ての札を剥がし、今後は一切の札を貼らないよう協力を求める。

 仁王門には屋根の裏や柱の上部を含め、目に付く所だけでも約1200枚の札が貼られている。この日は住職や、仲見世通りの商店でつくる元善町商盛会の10人ほどが、まず手の届く範囲から着手。水でぬらした布を当てて剥がしていった。高い所は業者が足場に乗って作業した。

 千社札は江戸時代、参拝記念に貼ることが流行。元来は和紙で、自然素材ののりが使われたため剥がれやすかったが、15年ほど前から剥がれにくい札が増加。ゲームセンターでも千社札を模したシールを作ることができるという。

 同寺の小林順彦(じゅんげん)・寺務総長(53)は「仁王門に目を向けるいい機会で、次の100年に向けて文化財化を進めたい」と話した。

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