富山大芸術文化学部のサークル「高岡HUB(ハブ)計画」は、高岡市と射水市を結ぶ路面電車・万葉線沿線の飲食店などを女性目線で紹介したガイドブック「万葉線でゆく! たかおかな1日」を作った。
高岡HUB計画は、高岡駅を核として高岡市を活性化させようと活動している。今回は万葉線の利用促進と市の魅力発信を目的に、市の「若者チャレンジ応援事業」を活用して作成。A5判16ページで、1700部を完成させた。
メンバーは万葉線に乗り、市内の各停留所周辺を散策。レストランやカフェ、銭湯など興味深い店舗20カ所を取材し、記事と写真、イラストにまとめた。
停留所から実測した所要時間のほか、経路を地図に記した。「店主の人柄も知ってもらいたい」との思いから、似顔絵と一緒にプロフィールも添えた。
前リーダーで高岡市出身の河合成美さん(3年)は「取材を通してより高岡のことが好きになった」と言う。福井県出身の前副リーダー、鈴木ひかりさん(同)は「高岡が『自分の街』と思えるようになった」と振り返った。
ガイドブックは万葉線車内や高岡駅、富山大高岡キャンパスなどに置いたが、好評で残りわずかだという。
■職人・商品取材しインスタ発信 高岡銅器の技
富山大芸術文化学部の学生が「高岡銅器」をアピールしようと、高岡市内の工場や銅像などを取材し、写真共有アプリ「インスタグラム」で発信を始めた。中部経済産業局などが行う「東海・北陸地域ブランド総選挙」の一環で、若者ならではの感性で魅力を伝えていく。
総選挙は大学生の感性や企画力による地域ブランドの普及を目的として開催。インスタグラムでの発信内容や「いいね!」の数、新商品提案などの企画書を基に審査される。18チームが参加し10チームが12月の決勝戦に進む。
同学部は高岡銅器団地組合と「高岡どっきどきチーム」を組んで参加。芸術文化キュレーションコース3年の河合成美さん、片桐縁(ゆかり)さん、沼田和佳奈さんの3人が、同学部の安嶋是晴講師や同組合のメンバーと協力し、8月下旬から市内のメーカーや高岡大仏などを回っている。11月上旬まで順次、職人や商品などを取材し、写真を投稿していく。銅器製品を登場人物とした恋愛物語仕立てで紹介する予定で、リーダーの河合さんは「楽しみながらPRしていきたい」と話している。