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黒曜石の活用や流通紹介 千曲の県立歴史館が企画展

信濃毎日新聞(2018年9月15日)

 県立歴史館(千曲市)で15日、霧ケ峰から八ケ岳にかけて本州最大規模の産地があった黒曜石をテーマにした秋季企画展「最古の信州ブランド黒曜石」が始まる=写真。重要文化財を含む約600点を展示。旧石器時代から、矢尻や石器などの材料として人々が求めた黒曜石の活用や流通を紹介する。11月25日まで。

 会場では黒曜石の鉱山があった星糞(ほしくそ)峠(長和町)や星ケ塔(下諏訪町)で産出された原石を展示。縄文中期の清水田遺跡(岡谷市)から出土した6・5キロもある黒曜石の塊は「集落のシンボルだったのではないか」と推測する。

 同館総合情報課の大竹憲昭課長は「黒曜石を共有した心豊かな縄文人から学ぶことがある。長野県らしさを黒曜石を通して知ってほしい」としている。22日午後1時半からは、浅間縄文ミュージアム(御代田町)の堤隆館長が「黒曜石が語る列島の細石器文化」と題して講演。10月21日には国際シンポジウムもある。

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