復元された「デ5022号」=TEKリトルパーク

復元された「デ5022号」=TEKリトルパーク

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県内駆け60年、路面電車復元 高岡

北日本新聞(2018年9月15日)

 富山地方鉄道、加越能鉄道、万葉線で約60年間活躍し、6年前に引退した路面電車の車両「デ5022号」が復元され、展示されることになった。取り組んだのは高岡市衛生公社(同市材木町、島小一社長)。10月に同公社がオープンさせる公園「TEKリトルパーク」(同市吉久)に展示し、地域のシンボルとして市民に親しんでもらう。

 デ5022号は日立製作所が1950年に製造し、71年まで富山地方鉄道や加越能鉄道で旅客車として運行された。その後は除雪専用車に改修され、加越能鉄道や万葉線で2012年まで使用された。

 万葉線を運行する万葉線株式会社によると、30両造られた「デ5010形」のうちの1両で、現存する唯一の車両とみられる。

 ジェイアール貨物・北陸ロジスティクス(金沢市)が修理を担当。屋根や座席シートを貼り替えるなどし、当時の姿をできる限り忠実に再現した。復元費はTEKリトルパークへの設置費を含め約2千万円。

 10月13日に同公園で開園記念式があり、車両内部が一般公開される。高岡市衛生公社の川端聰社長室長(71)は「鉄道が戦後の吉久の経済を支えた。車両を見て歴史を振り返ってほしい」と話している。

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