諏訪湖釣舟組合(中沢滋組合長)の加盟業者らが15日、諏訪湖でワカサギを釣る客を対象にした今季の営業を始めた。今春は昨年の2倍に当たる9億粒の卵が放流されたこともあり、中沢組合長は「今季は諏訪湖のどこにでもワカサギがいる良い状態。豊漁が期待できそう」と太鼓判を押す。太公望たちは釣り糸を垂らし、次々とワカサギを釣り上げていた。
中沢組合長が経営する岡谷市内の会社はこの日、ビニールの覆いが付いたワカサギ釣り専用の「ドーム船」1隻を湖岸から200メートルの沖合に浮かべた。7人の客が乗船。魚群探知機や2本の釣りざおを使う常連客もいて、真剣な表情でワカサギを狙っていた。
ワカサギ釣りを続けて40年という向山英孝さん(60)=伊那市=は「常連客同士で話しながら釣るのが楽しい。ワカサギは唐揚げにして食べたい」と笑顔だった。中沢組合長によると、10~11月が最盛期になりそうという。