馬上から弓矢で的を射る演武「流鏑馬(やぶさめ)」を披露する「上田城流鏑馬」が16日、上田市の上田城跡公園陸上競技場であった。市民有志による実行委員会の主催。県内外から約3千人が訪れ、目の前を駆け抜ける馬の迫力に見入った。
一般社団法人武道振興会(事務局・東京)の倭式(わしき)騎馬会が、演武を担当。射手(いて)5人が交代で、長さ約200メートルの流鏑馬用の道を馬で駆け抜け、60メートル間隔で置かれた1辺約50センチの正方形の的3枚を順番に狙った。射手が3連続で的を打ち抜くと、拍手や歓声が湧いた。初めて見たという神奈川県の会社員素谷(そたに)信之さん(34)は「思ったよりも迫力があった。3枚的中させるのは難しそう」と話した。
上田城流鏑馬は2016年に27年ぶりに再開し、3年計画の3年目。来年について、実行委員会事務局長の片桐行雄さん(73)は「上田の歴史を伝える行事として、市などの協力があれば続けていきたい」とした。