小松姫の御霊屋で営まれた本尊と位牌の遷座開眼法要

小松姫の御霊屋で営まれた本尊と位牌の遷座開眼法要

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小松姫の霊廟、きれいに 松代・大英寺で開眼法要

信濃毎日新聞(2018年9月21日)

 長野市松代町松代の大英寺で、松代藩真田家初代藩主信之の正室・小松姫(1573〜1620年)を祭った霊廟(れいびょう)「御霊屋(みたまや)」(県宝)の修理が終わり、20日に本尊の阿弥陀如来像と姫の位牌(いはい)を建物に戻す遷座開眼法要が営まれた。檀(だん)信徒や工事関係者ら25人ほどが参列。文化財を後世に守り伝える決意を新たにした。

 1624(寛永元)年建築の御霊屋は、老朽化のため2014年度から5年計画で修理を進めていた。基礎工事や屋根瓦の新調の他、天女の天井絵を修復し、総工費は表門(県宝)を含め1億5千万円余。うち7割を県や市の補助で賄った。工事中、天井絵の下の板にハスの花を手にした人物らが直接描かれているのが見つかり、注目を集めた。

 この日の法要は、浄土宗総本山知恩院(京都市)顧問の若林隆寿(りゅうじゅ)・乗蓮寺住職(62)=東京=が導師を務め、雅楽が奏でられ、松代地区の寺の住職ら15人が読経。参列者が焼香し、念仏を唱えた。檀信徒でつくる建設委員会の山浦光男委員長(92)は「(修理計画から)13年がかりで立派な建物が出来、夢のよう。ほっとしている」と喜んだ。

 大英寺では小松姫の没後400年となる20年を前に、19年4月に御霊屋の落慶法要を予定している。

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