フィナーレの「金沢風雅」を心を一つに舞う三茶屋街の芸妓衆=金沢市の石川県立音楽堂邦楽ホール

フィナーレの「金沢風雅」を心を一つに舞う三茶屋街の芸妓衆=金沢市の石川県立音楽堂邦楽ホール

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15年目、至芸の華 金沢おどり開幕、24日まで

北國新聞(2018年9月22日)

 北國新聞創刊125周年記念「第15回金沢おどり」(同実行委員会、一般財団法人石川県芸術文化協会、本社主催)は21日、金沢市の県立音楽堂邦楽ホールで開幕した。金沢のひがし、にし、主計(かずえ)町(まち)の三茶屋街の芸(げい)妓(こ)が咲き競い、節目を彩る花街の華に、会場を埋めたファンが心躍らせた。
 三茶屋街の新花(しんばな)から名(めい)妓(ぎ)までが一堂に会する年に1度の舞台で、花街で受け継がれる芸が、めくるめく演出で繰り広げられた。
 幕開けは三茶屋街合同で素囃子(すばやし)「連獅子」を格調高く響かせ、大和(やまと)楽(がく)の旋律に乗せて舞踊絵巻「三茶屋風流」の全8景がつづられた。県指定無形文化財保持者「いしかわの至宝」の乃莉さんは小鼓一調「無」を気迫を込めて打ち鳴らし、かず弥さん、たか子さんは新作「風情三彩」をしっとりと舞い、名妓による至芸が舞台を引き締めた。
 フィナーレの「金沢風雅」では、立方(たちかた)、地方(じかた)の芸妓45人が舞台に勢ぞろいし、かず弥さんが「三茶屋街一同、精進して参ります」とあいさつ。さらなる飛躍を誓う総おどりに、観客からは惜しみない拍手が送られた。
 京都・宮川町の舞妓(まいこ)も初出演し、花を添えた。
 金沢おどりは24日までの4日間、各日午後1時と同4時に開演する。

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