ドクターヘリを見学する運航開始式出席者=金沢市の石川県立中央病院

ドクターヘリを見学する運航開始式出席者=金沢市の石川県立中央病院

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ドクターヘリ運航開始 県内全域40分以内

北國新聞(2018年9月25日)

 石川県は24日、医師が乗り込んで救急現場に駆け付けることができるドクターヘリの運航を始めた。同日、基地病院となる金沢市の県立中央病院で運航開始式が行われ、関係者約50人が県内全域に40分以内で到着できる救急医療体制の強化を祝い、迅速な治療を実現するヘリの活躍に期待を込めた。
 ドクターヘリは消防の要請を受けて出動し、医師と看護師が現場や搬送中の機内で傷病者に救命処置を施すことができ、救命率の向上や後遺症の軽減が期待される。初日は出動要請がなかった。
 消防の救急隊から患者を引き継ぐ「ランデブーポイント」にはグラウンドや公園など県内560カ所が選定されている。医療スタッフと運航スタッフは約1カ月前から、県内の全11消防機関と搬送訓練を重ねてきた。
 式では谷本正憲知事が「特に能登北部の住民から要望の強かったドクターヘリが導入され、患者の救命に大きく貢献できる」とあいさつした。馳浩、西田昭二両衆院議員、岡田直樹、山田修路、宮本周司各参院議員、作野広昭県議会議長が順に祝辞を述べ、泉谷満寿裕県市長会副会長らが加わってテープカットした。出席者は病院の屋上ヘリポートで機体を視察した。
 ヘリは県立中央病院に毎日午前8時半から午後6時まで待機する。フライトドクター6人、フライトナース5人が配置されており、運航に携わる。

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