島外の飲食店関係者らが佐渡の事業者と意見交換したり、食材を試食したりした商談会=佐渡市小川

島外の飲食店関係者らが佐渡の事業者と意見交換したり、食材を試食したりした商談会=佐渡市小川

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食材PR作戦サドメシラン5年 新潟県内外に広がり 佐渡

新潟日報(2018年9月25日)

 佐渡産食材を積極的に提供する県内外の飲食店などを「サドメシラン」として認定する佐渡市の取り組みが始まって5年を迎えた。販路拡大や佐渡のファンづくりにつなげるのが目的で、認定店は当初の約20店から108店まで広がっている。17、18日には認定店の関係者らを島内に招いた「サミット」が開かれ、参加者が新たな食材の魅力に触れた。

 サドメシランは「サドメシ(佐渡産食材)」と「ラン(走る)」をかけた造語。サドメシが世界を駆け巡ってほしいという願いを込め、2013年度から取り組みが始まった。

 市によると8月1日時点で認定を受けたのは、県内をはじめ、首都圏、名古屋、大阪の飲食店や小売店など計108店舗。

 市はウェブサイトなどを通じて認定店の情報発信を行っているほか、各店舗に新商品のサンプルを提供している。飲食店などと島内の生産者、事業者とのマッチングを目的にしたサドメシランサミットは、今回で8回目。約20社から34人が参加した。

 初日は肉牛繁殖施設や直売所などを見学した後、小川のホテルで商談会が開かれた。島内の農産物加工業者や蔵元など19事業者が出展。参加者は食用カンゾウや、麹(こうじ)ドリンクといった佐渡ならではの食品が並んだブースを巡り、調理法や仕入れのやり方について意見交換。新たな佐渡産食材の導入を検討していた。

 佐渡で水揚げされた魚介類を使った生ハムをPRした「シーサイド・ファクトリー」(二見)の坂本拓英さん(49)は「初めて出展したが、反応はすごくいい。見積もりの依頼もあったので、商談につなげたい」と好感触を得た様子。

 4年前からサドメシランの認定を受けている飲食店「たるっぺ」(湯沢町)の田代けんさん(44)、晴誉さん(44)夫妻は「現場で生産者の方から話を聞けたのが良かった。鮮魚を中心に仕入れていたが、米粉のケーキや柿餅など新しい食品を知ることができた」と話していた。

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