川中島合戦のドラマを伝える人形や芝居絵などが並ぶ特別展

川中島合戦のドラマを伝える人形や芝居絵などが並ぶ特別展

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芝居の中の川中島合戦 長野市立博物館で特別展示

信濃毎日新聞(2018年9月27日)

 長野市立博物館は特別展示「川中島合戦 芝居になる」を開いている。戦国時代の武田信玄と上杉謙信による合戦は、人形浄瑠璃や歌舞伎として江戸時代から庶民に親しまれてきた。そのドラマを伝える明治期までの人形や芝居絵など計約80点を紹介する。11月4日まで。

 川中島合戦を扱った作品としては、近松門左衛門の晩年の作「信州川中島合戦」や、近松半二らの「本朝廿四孝(ほんちょうにじゅうしこう)」などが知られる。会場には、信玄やその家臣の山本勘助を生き生きと描いた芝居絵や、信玄がかぶったとされる「諏訪法性兜(ほっしょうのかぶと)」などが並ぶ。

 学芸員の樋口明里さん(27)によると、芝居の登場人物の中には、史料がなく実在したかどうか分からない人物も多いといい、「今のイメージがどこから来ているかを考えながら、芝居の世界を楽しんでほしい」と話している。

 月曜休館。期間中に展示品の入れ替えがある。入館料は一般300円、高校生150円、小中学生100円。問い合わせは同博物館(電話026・284・9011)へ。

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