鉄を大づちでたたく体験をする参加者の男性(右)

鉄を大づちでたたく体験をする参加者の男性(右)

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日本刀の材料、鉄を鍛える 坂城の刀工、作業公開

信濃毎日新聞(2018年10月1日)

 坂城町在住の刀工、宮入小左衛門行平(ゆきひら)さんの工房「宮入鍛刀道場」で30日、日本刀の材料となる鉄を鍛える作業が公開された。子どもの健やかな成長を願い、同町の鉄の展示館で開かれている「お守り刀」の展覧会に合わせた企画。県内を中心に約10人が刀作りの奥深さに触れた。

 公開したのは、鉄の棒を折り畳んで大づちでたたくことを繰り返す鍛錬の作業。鉄の不純物を出すことで、強度が高まるという。

 実演では宮入さんらが炉で鉄を焼き、金敷と呼ばれる台に載せた。弟子3人が交互に、オレンジ色に光る鉄に大づちを振り下ろしてたたくたびに、「カーン」「カーン」という音が道場に響いた。参加者は勢いよく飛ぶ火花に歓声を上げたり、熱心に写真を撮ったりしていた。

 希望した参加者が鉄をたたいてみる体験も。飯田市の会社員、竹内裕貴さん(38)は「大づちが重く、(宮入さんから)一点をたたくように言われたが、コントロールが難しかった」と話した。

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