諏訪市と下諏訪町にまたがる標高約1630メートルの八島ケ原湿原(国天然記念物)の草が秋色に染まり、一帯が「草紅葉」に包まれている。爽やかな晴天となった3日、ひんやりとした風が吹き抜ける湿原を行楽客が散策していた。
湿原入り口の同町八島ビジターセンターあざみ館によると、9月からミズゴケやイネ科の植物が徐々に黄金色に変わった。天候次第だが、10月中旬まで楽しめるという。遊歩道の周りでは、ホソバツルリンドウやツクバトリカブトなど湿原の秋を彩る花が咲いている。
カメラを手に歩いていた松本市の永田秀子さん(70)は「散策には最高の天気。枯れた草木も雰囲気があって良い」と話し、撮影していた。