「富富富」の新米の品質を調べる県の研究員=県農業研究所

「富富富」の新米の品質を調べる県の研究員=県農業研究所

富山県 特産

富富富の食味・品質は「期待以上」 県のサンプル分析

北日本新聞(2018年10月7日)

 県内で8日に先行販売される富山米の新品種「富富富(ふふふ)」の品質や食味に関する分析が進み、魅力を裏付けるデータがそろってきた。各地で収穫された新米のサンプルを県が調べたところ、品質の悪い白く濁った粒はほとんど見られず、数値が小さいほどおいしいとされるタンパク含有率は軒並み低かった。県は「期待以上の出来栄え。食べた人にきっと満足してもらえる」と自信を深めている。 (政治部・浜田泰輔)

 富富富は今年、518ヘクタールで作付けされた。県は県全域の23カ所を「実証ほ場」に定め、生産者に指導した栽培方法が適切か検証するとともに、地域ごとの生育の傾向を把握できるようにした。9月19日までに稲刈りが終わり、県農業研究所(富山市吉岡)には各地の実証ほ場から分析用の新米が続々と届いている。

 「こんなに検査が楽なのは初めて」。5日にサンプルを1粒ずつ調べた研究所の職員は驚きの声を上げた。品質低下の原因を特定するため、新米に含まれる色や形の悪い粒を分類する検査をしたところ、きれいな粒ばかりですぐに終わった。コシヒカリの場合、今夏の猛暑の影響で白く濁った「白未熟粒(しろみじゅくりゅう)」が交じり、分類に時間がかかるという。

 富富富の栽培指導を統括する県広域普及指導センターの野村幹雄副主幹は、高品質を確保できたのには大きく二つの理由があるとみる。暑さに強いという特性を十分に発揮したことに加え、台風や大雨に見舞われても稲が倒れず、収穫直前まで日光をしっかり吸収できたことを挙げる。

 おいしさを左右するとされるタンパク含有率も、実証ほ場23カ所のうち分析の終わった21カ所は全て、県が目標とする「6・4%以下」を達成した。野村副主幹は「栽培管理がうまくいった証し。これから発売される新米も良い仕上がりになっているはずだ」と胸を張る。

 富富富の先行販売会は8日午後1時から、県民会館地下1階の展示室で開かれる。精米2キロ(1200円)を500袋限定で販売する。

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