村山半牧の作品を集めた企画展=三条市の市歴史民俗産業資料館

村山半牧の作品を集めた企画展=三条市の市歴史民俗産業資料館

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勤王画家の人物触れて 南画家・村山半牧の作品展 三条

新潟日報(2018年10月10日)

 江戸末期に活躍した三条市出身の南画家・村山半牧(1828~68年)の作品を集めた企画展が、同市本町3の市歴史民俗産業資料館で開かれている。幕末の志士と交流し、勤王画家と呼ばれた人物像にも触れられる内容となっている。

 半牧は、同郷の南画家・長谷川嵐渓に師事した後、長崎や京都で画業を磨いた。三十代半ばで帰郷し、戊辰戦争中に41歳で自殺した。尊王攘夷派が現在の奈良県で挙兵した「天誅組の変」の首謀者の1人、藤本鉄石らと親交があった。

 企画展は、市の戊辰戦争150年関連事業の一環。20代前半の作品から死の4カ月前に描いたものまで、約20点を展示。緻密だった筆遣いが次第に伸びやかに変化していく様子が伝わる。遺書が収録された大正期の書籍なども並べた。

 学芸員の高梨陽子さん(43)は「勤王画家というイメージにとらわれない作品の魅力と、時代背景に触れてほしい」と話した。

 企画展は11月11日まで。前後期に分け、16日からの後期は、三条帰郷後の作品を中心に展示する。

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