開館1周年を迎えた高田公園オーレンプラザ。こどもセンターはいつも子どもの元気な声が飛び交う=上越市

開館1周年を迎えた高田公園オーレンプラザ。こどもセンターはいつも子どもの元気な声が飛び交う=上越市

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上越・高田公園オーレンプラザ 開館1年来館21万人超す

新潟日報(2018年10月10日)

 生涯学習や子育て支援の拠点として整備された上越市の市民交流施設「高田公園オーレンプラザ」が、9月末で開館1周年を迎えた。来館者は8月末時点で21万7千人を突破したが、半数近くの10万2216人を「こどもセンター」の利用者が占める。高田公園内という立地もあって、週末は父親や祖父母を連れ立った利用が多い。市こども課は「家族間、世帯間のつながりが生まれる場所にしたい」と期待している。

 オーレンプラザは約600席のホールのほか、趣味の教室などに使える和室や調理実習室などを備え、幅広い世代が集う場として整備された。

 中でも子ども連れが目立つ。こどもセンターは小学3年生までが利用でき、滑り台やうんていを備えた「わくわくジム」や、クライミングウォールなど子どもの好奇心をくすぐる遊具が豊富。母親からは「子どもが飽きずに長く遊べる」と好評だ。1日当たりの平均利用者数(17年9月~18年7月)は平日で224人。土日祝日は509人と平日の倍以上の利用がある。

 育児の悩み相談にも気軽に応じている。2歳の長男と訪れた上越市の会社員女性(38)は「第1子の子育てに行き詰まった時、ここにきたら、職員にふと声を掛けられた。自然と悩みを打ち明けられた」。これを機に、こどもセンターの一時預かりサービスを利用するようになったという。

 運営を受託するNPO法人マミーズ・ネットの中條美奈子理事長は「ただ遊んで帰る場ではなく、父母が必要とする情報を得られる場にしたい。大きな窓からは公園の自然も見え、大人が来ても心が安らぐ空間だと思う」と語る。

 市によると、土橋の市民プラザ内にあるこどもセンター利用者は減少したが、2施設合わせた利用者は増えている。市は「今までこどもセンターを使わなかった層を掘り起こしている」とみる。

 オーレンプラザはこどもセンター以外の利用も活発だ。ロビーコンサートを開くなど、来館者が気軽に音楽に触れられる工夫もしている。笹川桂一館長は「高田地区に限らず、市内全域の方にどんどん活用してもらいたい」と呼び掛けた。

◎記念事業多彩 26日講演会 来月ライブ

 高田公園オーレンプラザは10、11月、開館1周年記念事業として、歴史講演会とフルートのリサイタルを同館で開く。

 歴史講演会は26日午後6時半から、「武士道と日本人 高田藩のあった時代」と題し、東大史料編纂(へんさん)所の山本博文教授が講演する。定員600人。入場無料だが、事前申し込みが必要。11月3日午後2時から開くフルートリサイタルは、フルート奏者の工藤重典さんと滝本実里さんらが出演する。チケットは全席自由で一般千円(当日1200円)、高校生以下500円で、オーレンプラザなどで販売する。両イベントとも問い合わせは同館、025(525)1311。

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