「ONIGIRI」のレシピ。表面に特徴、裏面に手順や材料が記されている

「ONIGIRI」のレシピ。表面に特徴、裏面に手順や材料が記されている

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世界の味ONIGIRIに 国際大の留学生が考案 南魚沼

新潟日報(2018年10月10日)

 国際大学(南魚沼市)の留学生が母国の味をベースに、南魚沼産コシヒカリで握った「ONIGIRI(おにぎり)」が7日、プロの手で商品デビューした。5月に試作し、管理栄養士が調理手順などを整え、同市で開かれた「八色の森市民まつり」で販売された。早速購入した人は国際色豊かな味に驚きつつ、一口食べると笑顔。考案した学生も「おいしそうに食べてくれて、うれしい」と喜んでいた。

 南魚沼産コシをPRしようと、国際大と市が昨年12月から進めている「握飯(にぎりめし)国際化計画」の一環。留学生が考えた「ONIGIRI」は5月に市民を交え、試食会が開かれた。8種類が考案された。それを基に商品化へ向け、南魚沼市の管理栄養士が監修し、レシピを作製。まつりの出展業者らに活用を呼び掛け、実現した。

 この日、登場したのは、バングラデシュのピリ辛ナス料理を混ぜ込んだ「ベンガル風」、フィリピンの郷土料理で酢としょうゆで漬けた肉を使った「アドボ」、ネパールのバターチキンカレーをベースにした「バターチキン」、バジルや野菜などを炒めた、タイのおふくろの味・ガパオを混ぜ込んだ「ガパオワー」の4種類。会場内の飲食ブースや模擬店で、1個100円で販売された。

 4種類それぞれ50個ほどが用意された。午前10時ごろに販売を始めたが、昼を待たずに完売した。

 模擬店などには「国際握飯祭」と書かれた青いのぼり旗が立てられた。母国の衣装姿の留学生も呼び込みに汗を流した。写真入りのレシピもプレゼントした。

 市内から訪れた会社員の女性(39)はフィリピンとタイのおにぎりを味わった。「コシヒカリとばっちりマッチした味わいだった。レシピを基に、家でも作ってみたい」と興味が湧いた様子だった。

 フィリピンからの留学生(26)は「肉をどうコメに合わせるかで苦労した。日本人の方に、フィリピンの味が好評でうれしかった」と大喜び。南魚沼市は今後もレシピを活用して、地域の催しなどでの販売を目指していくという。

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