大芝高原おもてなしプリンをPRする開発者の原さん(右)

大芝高原おもてなしプリンをPRする開発者の原さん(右)

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大芝高原「おもてなしプリン」人気 7月から4000個販売

信濃毎日新聞(2018年10月10日)

 南箕輪村の大芝高原の施設で販売している「大芝高原おもてなしプリン」が人気を呼んでいる。高原一帯が国土交通省の「道の駅」として開駅した7月下旬に持ち帰り販売を始め、9日までに4千個以上を販売。高原にある入浴施設「大芝の湯」の管理課長、原賢三郎さん(40)が日本料理の専門調理師の腕を振るい、茶わん蒸しの蒸し方をヒントに開発した品で「地産地消のブランドとして、販売にさらに力を入れたい」としている。

 プリンの主な材料は上伊那地方の若手酪農家が生産した牛乳「酪農家のおもてなし」と、伊那市手良の大原農園の「さくらたまご」。牛乳と卵の風味を生かすため、生クリームやグラニュー糖など素材選びにもこだわった。蒸す際に温度を徐々に上げ、二つの層に仕上げる。原さんは「一口目は濃厚なコクを楽しめ、食べ進めると牛乳と卵の味わいが深くなる」とする。

 伊那市出身の原さんは高校卒業後、都内の和食料理店で修業。23歳で高原の宿泊施設「大芝荘」に料理人として就職した。8年前に事務職に移り、催しの企画や広報などを担当している。

 昨年4月から現職になり「地元の食材を使った名物ができないか考えるようになった」と原さん。地元の牛乳と卵に目を付けて試作を繰り返した。今年2月から大芝の湯の食堂でデザートとして提供したところ評判になり、村観光協会が本年度始めた「認定推奨品」にも選ばれた。

 原さんは「プリンにはこれまでの経験全てが詰まっている」と語り、ラベルや持ち帰り用の箱のデザインにも関わった。「上伊那地方の催しなどでも販売したい」と意気込んでいる。大芝の湯と農産物直売所「味工房」で販売。カップが250円、瓶が360円。

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