JR東日本と西日本は9日、仙台-金沢を直通運転する臨時新幹線を運行し、北陸の各停車駅でご当地キャラクターが東北・関東からの観光客を出迎えた。高岡市の新高岡駅では県西部6市のゆるキャラが改札口付近で、訪れた約40人を歓迎した。
北陸新幹線開業で行き来しやすくなった北陸と東北の交流を促進しようと、2年前から春や秋の観光シーズンに運行している。仙台-金沢の所要時間は約4時間10分。通常より1時間ほど長いものの、乗り換えの必要がないため、利便性の向上が期待できるという。
今回は旅行会社7社のツアーに申し込んだ約820人が乗り込んだ。県内は新高岡駅と富山駅、黒部宇奈月温泉駅で計約300人が降車した。
新高岡駅には午前11時55分ごろに到着。観光客はゆるキャラに手を振ったり、写真を撮ったりして楽しんでいた。福島県の60代夫婦は「快適な旅だった。ますずしを食べたい」と笑顔を見せた。
復路は10日に金沢駅を出発する。21、23日は金沢を起点に仙台との間を往復する直通臨時新幹線を運行する。