来場者に水指や花器を説明する加藤さん(右)と六渡会長(右から2人目)=富山大和

来場者に水指や花器を説明する加藤さん(右)と六渡会長(右から2人目)=富山大和

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意欲作350点 富山大和で県郷土陶芸展

北日本新聞(2018年10月11日)

 第53回県郷土陶芸展が10日、富山大和5階アートサロンで始まった。県郷土陶芸会(六渡心六会長)に所属する14の窯元が皿や花入れ、茶道具など350点を出品。伝統の技と現代の感性を融合させた意欲作が並び、訪れた人の目を楽しませている。16日まで。県郷土陶芸会と北日本新聞社主催。

 富山の風土に根差して創作を続ける各窯が、刺激し合う場を設けようと毎年開いている。

 ことしのテーマ作品は「水指」で、釉薬(ゆうやく)をかけずに土の素朴な風合いを引き出した焼き締めの作品や、緑と白の釉薬で残雪の立山連峰を表したものなど各窯の個性を伝えている。織部の皿や、繊細な模様が目を引く唐草文深鉢、端正な形をした鶴首花器、ドレスをイメージしたオブジェも展示している。

 会期中は来場者の求めに応じて、出品作家が日替わりで会場を案内する。初日は六渡会長(高岡・古府焼)と、加藤聡明さん(立山・越中瀬戸焼四郎八窯)の2人が担当し、自作に込めた思いや各窯の特色などを説明した。

 六渡会長は「茶陶を手掛ける陶芸家もいれば、公募展にオブジェを出している作家もいる。陶芸の多彩な魅力に触れてほしい」と話している。

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